バッテリー6

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ついに最終巻。読み出したら止まらなくて1週間ちょっとで全部読み切った。で、読み終わった今、正直ちょっとガッカリ。恐れていたことが現実になっちゃった。読んでる最中はホントに面白かった。次の展開が気になったし、理屈で語れない思春期の少年の気持ちを感じられて良かった。ただ物語が終わってしまうとあまりにも中途半端で投げ出した感じが否めない。最後の終わり方は良くあるパターンで僕は大嫌いだけども、百歩譲ってこの終わり方は良いとしよう。でも豪の気持ちの変化だとかオトムライが野球部を辞めた展西や緑川達とどんな話し合いをしたのかとか、瑞垣の家にきた門脇は何の話をしたのかとかもうちょっと描いて欲しいところがたくさんあった。思春期の登場人物達が自分の気持ちを上手く言葉に出来ない様はよく伝わってきたけど、著者が伝えたいこともきちんと文章に出来てなかった気がする。実際あとがきでも不完全燃焼みたいなこと書いてるし。

とはいえそれは物語がここで終わってしまったから思うことであって、6巻は6巻でかなり良かった。

いつでも相手なんか関係ないという態度の巧に、海音寺は対戦する相手のことを理解して怖れた上で戦うように教える。それは言葉では上手く伝わらずに、ある方法で教えるんだけど、そうすることによって巧は人と対峙して勝負することを学ぶ。相手を意識して強く勝ちたいという気持ちを持たなければ勝負に勝てないことを横手二中のと再試合寸前に学んだ巧。

試合に向かう直前に弟の青波にかけた
「おまえは?」
という言葉にはホントに感動した。頭の中は自分と野球のことばかりだった巧がはっきりと変わったことを表す強烈な一言だった。こんなに短くて何の変哲もないただの問いかけなのに、感動しちゃうふかーい意味を持っているんです。
これだけ読んでもさっぱり分からないと思うけど、1巻からずーっと読んでいくと必ずここで泣けます。

生まれつきの才能や卓越した技術だけでは勝てない。そこに相手を理解し、敬い、怖れる気持ちが加わってこそ勝負に勝てる。そういうことです。去年のドイツワールドカップのメンバーにドーハ組の熱い気持ちが加わっていれば最強の日本代表だったってことです。・・あ、野球のお話でしたね。なんでもサッカーで例えてすんません。
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