おもひでぽろぽろ

監督：

高畑勲

原作：

岡本螢

声の出演：

製作：

1991年

ジャンル：

アニメ、落ち着く、邦画

時間：

118分

備考：

○スタジオジブリ作品で興行収入もそこそこあったが年月を経て知名度が落ちてしまった名作。監督はジブリの２トップの一人高畑勲氏で、有原誠治監督の「うしろの正面だあれ」と同じ平成３年公開。
触れる人はあまりいないが、この映画のオープニング曲は隠れた名曲である。予告等にも使われた１〜２分の短めの曲とはいえ、雰囲気を象徴するのに十分な旋律の美しさであった。
この作品は原作のある主人公の小学５年時代を、オリジナル脚本の、２７歳になった時制から振り返る構成になっている。２７歳の方は、田舎へ夜行列車で旅立ちそこで農業体験をし生活するという内容で、その随所で小学５年時代の記憶が断片的に甦る。２つの時制を上手く混ぜてオリジナリティを出している。
２つの時制に於いては背景描写やキャラクターの絵の雰囲気もしっかり区別してある。２７歳の方では1982年なのだが、当時の人々の顔を監督がリアルに描写しようとした結果、年の割に異様に法令線が濃い絵となってしまった。小学５年の方は真逆で、オリジナリティもありながら原作の絵を意識した線の少ない絵となっている。
ちなみに小学５年の主人公の声担当は、４年後に「耳をすませば」の月島雫を演じる本名陽子さんである。おもひでぽろぽろ当時はまだ１２歳であるにも関わらず、非常に高い演技力で、その頃から天性を持ち合わせていた。13/JAN
（animefunさん：１０代、男性）

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